8月6日・7日に実施したサマーセミナー「東京・つくばサイエンスツアー」について報告します。
これは今年度初めての企画で、2年生10名を対象に実施しました。
まず、国立科学博物館へ行きました。
生徒たちは、動物の剥製コーナーの迫力に圧倒されたり、α 線や β 線の飛跡を白く浮かばせて可視化する霧箱の仕組みや美しさに感動したり、と見学時間が足りないほど、さまざまな展示を楽しみました。
続いて、東京大学先端科学技術研究センターを訪問し、極小デバイス理工学分野の岩本 敏 教授から特別講義をしていただきました。
講義のあとは実験室の見学をさせていただき、研究の様子を知ることができました。
「科学の未来は予測できない」という岩本教授の言葉が印象に残ったようです。
1日目の夜は、宿泊先のホテルで本校の卒業生から現在の研究・業務内容やこれまでのキャリアについて話していただきました。
1名は電気自動車のワイヤレス充電に関する研究について、もう1名は地震に関する調査活動について話してくれました。
両名とも興味関心のあることを現在の仕事にしており、生徒たちが今後のキャリアを考える上で参考になったと思います。
2日目は、つくば市に移動して、施設見学をしました。
地質標本館では、さまざまな鉱石が展示されています。
美しい形をした鉱石を見ていると、なぜこのような形になるのか、という疑問が自然と頭に浮かびます。
生徒たちは帰宅してからも、この2日間の色々な疑問を解決するため、インターネットで調べるなどしたようです。
サイエンススクエアつくばでは、最新の研究成果に触れることができました。
生徒たちに特に人気だったのは、人を癒すロボット「パロ」です。
最後に国土地理院の地図と測量の科学館を見学しました。
3Dメガネで地形を立体的に見ることができたり、伊能忠敬が作成した地図にはじまり現在の測量方法に関する解説まで歴史的な技術の進歩を感じることができたり、面白い展示がたくさんありました。
今回のサイエンスツアーを通して、生徒たちはあらためてサイエンスの面白さや主体的に学ぶ姿勢の大切さなどを感じたようです。
参加した生徒たちがこれを1つの契機として、大きく「飛翔」してくれることを楽しみにしています。
お話しいただいた大学の先生方、卒業生のお2人、見学施設でガイドをしてくださった方々、ありがとうございました。