6/10(月)本校にて、「人類の進化と歴史を振り返って、これからの学びを考える」という題目で山極壽一先生に御講演をいただきました。
2025年国際博覧会のシニアアドバイザーも務めていらっしゃる山極先生は、人類進化論を専攻しておられ、今回の御講演では、ゴリラの生態とヒトとの対比から、人間であることの本質にもつながる大変興味深く、奥深いお話をしてくださいました。
また、今回の講演会では、司会進行や講師の先生の誘導は生徒が行いました。希望した生徒による運営でしたが、1つ1つ丁寧にこなしてくれました。
今回の講演を聴いた、生徒の感想をいくつか紹介します。
・山極先生のご講演を聴いて、新しく知る、学ぶことがたくさんありました。最初の、不利益を承知で他人に何かを「教える」のは人間だけだ、というところから考えたことがなかったので、とても驚きました。私たちにとって、先生方に勉強を教えていただくことは当たり前だったので、自然界の他の動物たちと比べてみるとそのような違いがあるのだなと思いました。他にも、成長の仕方の違いや、共同体の発生の違いなど、様々なことを学ぶことができました。私たち人間が動物たちから学べることはたくさんあると知り、もっと知りたくなりました。
・ゴリラから学ぶということ自体が新鮮で、今回のお話を聞いて驚き、新しく学ぶことが沢山ありました。また、類人猿とまとめて見ていたものが、実は様々な違いがあると知れてとても嬉しかったです。人間以外のものとの違いから、人間を客観的に見て、在り方を考えることの大切さに気づけました。
・今日山極先生のお話を聴いて、人間しか持ちえないこと、または類人猿と似ていること、多くのことに気づかされました。特にお話の中で何度か共感能力や雰囲気ということをお話されているとき、私は「空気を読む」といった言葉が思い浮かんだのですが、今やインターネットで交流することも多い中、確かにそのように気を配ることは減ったなと思いました。
★山極先生からメッセージをいただきました!