SAGANO BLOG

6月23日(金)に実際のソーシャルビジネスの事例を学ぶため、町屋をリノベーションしたプライベートサウナを見学するフィールドワークを実施しました。

案内していただいた講師は、公益社団法人日本青年会議所に所属されている、株式会社山下組専務取締役の山下翔太朗さまです。本業である工務店の経営資源を活かして、このプライベートサウナの設計・施工に取り組まれ、経営を取り仕切っておられます。

最寄りの北野白梅町駅からの道中にある町屋の中には、空き家となって放置されているために老朽化し、景観や近隣の安全の面で問題のあるものも多いことに気づかされます。訪れたプライベートサウナは、道中の空き家と比べても、さらに危険な状態で放置されていた町屋を改装したものであり、町屋の意匠を活かして外観が美しく整えられているため、地域の景観にも溶け込んでいます。建物の中では、昨今のサウナブームの需要に応える経営者のこだわりの詰まったプライベートサウナが営まれ、落ち着いて寛げる空間が広がっています。

山下さまは、本業や趣味を生かし、お客様のニーズの高まりに応えたビジネスを営まれています。その事業は町屋の保全・発展に貢献し、風呂おけなどの備品の職人の宣伝にもなり、近隣住民にも歓迎されています。これぞ、ソーシャルビジネスです。

今回フィールドワークに参加した生徒たちは、自分たちがビジネスプランを考えていく上で、商売の原点ともいえる「三方よし」の大切さに気付かされるとともに、自分の考えたビジネスを経営していく面白さにも目覚めました。めざすべき理想のビジネスのあり方として参考にしながら、高校生らしい夢と希望に満ちたビジネスプランを考え出すべく、探究を進めていきます。

 
 
Copyright (C) 京都府立嵯峨野高等学校 All Rights Reserved.